毎週水曜日恒例の公認ライセンス作品のご紹介

⇒Norico先生インタビュー「公認ライセンス制度について」

16回目は「Ensemble/アンサンブル」です。

インタビュアーくれや（以下K):
今回ご紹介させていただく「アンサンブル」はヤーンを使ったバッグですが
ヤーン一本ではなく数本を組み合わせることで、ニュアンスが出ますね。
組み合わせるヤーン選びが難しいというか、センスが必要だと思いますが
ヤーンの選定には、かなりお時間がかかったのではないでしょうか？
ヤーン選びについてお話をお聞かせください。

考案者H先生（以下H)：イメージカラーを決めてからヤーンを探します。
まずメインのヤーンを選んで、実際にお店に足を運んで
一本一本組合わせていきます。
何度も何度も通い詰めました。

K：楽しそうですが時間のかかる作業ですね。
ヤーン選びのコツとかポイントがあれば教えてください。

H:単調にならないように気を付けています。

K:ベタっと一色にならないように・・・という感じでしょうか？

H:色だけではなく、糸の太さや凹凸や質感などの組み合わせで
一枚の布を織るような気持ちで選んでいます。
ツイードのように、ヤーンの組み合わせで表情が変わります。

K：なるほど！太さや質感も大事なんですね。

H:自分が好きな色や質感のものばかり集めても、イマイチになることが多いんですよ。
1本だけで見ていると「このヤーンは使わないな」ってような意外なものを組み合わせることで
変化が出るので、とても面白いなと思います。

K:そういう試行錯誤で絶妙な組み合わせが出来上がるんですね。

H:ヤーンを変えていただいてもOKなので、みなさんのお好みやセンスで
自由に組み合わせて楽しんでいただけたらと思います。
季節によって、ヤーンの質感を変えて春夏も使っていただけます。

K:なかなかハイレベルですが、自分で選べるのもいいですね。
ヤーン選びの他にも、アンサンブルならではの工夫がたくさんありますね。

H:本体にベルトを通す部分やショルダーバッグとしても
使っていただけるように、Dカンをつけたり・・・
長財布が入るLサイズもあるのですが、持ち手を付ける部分をテープにしたり
小さな工夫ですが、使っていただきやすいように考えました。
協会オリジナルのクロシェットも使用しています。

K:色んな工夫が詰まっていますね！
同じ組み合わせのヤーンを使っても、ヤーンの通し方でニュアンスが変わる
楽しいバッグですね。

「Ensemble」についてAJB代表・Norico先生からメッセージ

引き揃えという糸が流行り出す前だったでしょうか、、、
H先生の作品で初めてその存在を知りました。

引き揃えの糸は、色々な種類の中から好みの糸を数本寄り合わせて作ります。
今では、すでに引き揃えられた可愛い糸がたくさん販売されていますが、
当初はなかなか手に入りにくく、ご自身で寄り合わせては、その可愛さを吟味するといった作業をしていました。ですので、無駄になるものもしばしば。
作品に使用する前段階で、H先生がご苦労なさっていたのを今でも覚えています。
その後、実際にバッグとして使用可能な作品になるか、作るにあたり扱い易いやすいか、
手に入りやすいかなど、都度吟味を繰り返して、ようやく一つの作品になる訳です。
そんな苦労の賜物が作品となってデビューし、みなさんにお披露目されます。
アンサンブルは、引き揃え糸を使用したバッグですが、ラメルヘンテープを土台とする仕上げになっていますので、みなさんがご不安に思われるような耐久性やクオリティ面においては全く問題なく、可愛くて使えるバンドメイドバッグとしてお楽しみいただけます。