毎週水曜日恒例の公認ライセンス作品のご紹介

⇒Norico先生インタビュー「公認ライセンス制度について」

35回目は「Pave/パヴェ」です。

インタビュアーくれや（以下K):先生の作品のご紹介は、今回で4作品目になりますね。
今日はPaveについてお話をお聞かせください。
多彩なAJBの作品の中でも、独自の存在感を放つ作品ですが
ご考案のきっかけは？

考案者N先生（以下N)コロナ禍で自粛中に、どっぷり家にいました。
ほんとに何もしてなくて・・・
そんな時に、インスタでふと見かけた動画に触発されて作り出したのがきっかけです。

K:コロナ禍の自粛で、たくさんの作品が生まれてますが、Paveもそうなんですね。
やはり集中できる時間って大事ですね。

N:そうですね。
今までのオリジナル作品の中で、完成までに一番時間がかかりましたし
一番たくさん作りました。

K:妥協せず理想の完成形を追い求められたんですね。
それにしても、よく考えられたバッグですよね。
こだわりの詰まったバッグだと思いますが
その中でも一番のこだわったところはどこでしょうか？

N:カチッとしたフォルムが出したかったので、底の作り方で工夫を重ねました。
底の部分が完成するまでに、一番時間がかかりました。
何度も作ってみましたが、納得できるものにならず・・・
ある日、寝ているときにふと「こうすればいいんじゃない？」というプランが
降ってきたんです。

K:寝ているときにですか？
寝ても覚めても・・・な状態ですね。

N:飛び起きて作り出し、ああでもない、こうでもないと
結局朝5時まで試行錯誤しました。

K:「閃きは、考えて考えて考えた末にふと降りてくるもの」とうのが持論なんですが
まさにその通りですね！
Paveはクラッチタイプもありますが、こちらはどんな経緯で生まれました？

N:ちょっと違うイメージで、クラッチタイプができるのではないかと思って
試しに作ってみました。

K:Paveは所謂ハンドバッグタイプで、クラッチタイプとは形が違うだけではなく
フォルムが違いますもんね。

N:Paveの後に作ったものなので、Paveでの経験を経て完成度も高くなったと思います。

K:クラッチのこだわりのポイントはどこでしょうか？

N:差し込み部分です。チープな感じにならないように、いろんな材料を取り寄せて
ぴたっと来るものが見つかりました。
三浦代表とも相談して、差し込み部分のかがり方も色々試した結果、今の形になりました。

K:金具選びも一苦労ですよね。金具や持ち手などのバッグ本体部分以外で
印象がかなり変わりますものね。

N:そうなんです、Paveの金具が決まるまでも結構時間がかかってます。
手に入れやすい材料を使う事も、ライセンス作品の条件の一つなので
三浦代表やコーダさま（AJB公式・資材取り扱いSHOP）が奔走してくださって
公式仕入れサイトで購入できるように、ご尽力くださいました。

K:コロナ禍でできた思いがけない時間、考え抜いた末の閃き
そして、バッグをより引き立てる金具
全てが揃って「Pave」ですね。

「Pave」についてAJB代表・Norico先生からメッセージ

この作品は、四つ畳み編みという技法を使ったバッグ で、
その技法は、昔からあるハンドメイド界では長く親しまれているものです。
そんな歴史の長い技法と流行に即したデザインを併せ持つ作品が誕生したことに、
ジュエリーバッグ の新たな可能性を感じました。
そしてそれは〝作品を生み出したい〟という希望を持つ他の講師様への
ヒントにもなり得ることだと思います。

詳しくは、講師様を対象に開催しているデザイン塾でもお話ししていますので、
ご興味のある方は♡

そんなPAVEですが、クオリティと完成度の高さから、
作ることへのチャレンジを躊躇う方も多いかと思います。
そんな方は、四つ畳み技法を用いた小物作品ありますので、まずそちらから挑戦してみてください。
(必ずハマってしまうので、PAVEにチャレンジしたくなることは間違いないのですが(笑))
作品数が多いジュエリーバッグ ®協会だからこそ、このような受講のススメ方が
叶うことも当協会の魅力の一つだと思います。